リフト・ザ・ドットとテナックス

クラシックカーの幌やトノーカバーを固定する際に欠かせない金具には、実はいくつか種類があります。その代表的なものが「Lift-the-Dot(リフト・ザ・ドット)」と「Tenax(テナックス)」です。



写真にある四角い形の金具がリフト・ザ・ドット。名の通り「DOT」と刻印され、片側から持ち上げるように外す仕組みになっています。強い保持力がありながら、決まった方向に持ち上げることで外せるため、走行中の振動で外れる心配が少ないのが特徴です。

一方で丸い形をしたのがテナックス。こちらは頭を押し込んで固定し、引き上げて外すタイプ。比較的ワンタッチで扱いやすく、幌やカバーの着脱を頻繁に行う場面ではとても便利です。イギリス車を中心に、クラシックカーの幌・トノーカバー・ドアパネル固定などで長年使われ続けています。



どちらの金具も「Made in England」と刻まれている通り、今なお英国で生産され続けるクラシックなパーツ。形や構造に個性があり、車種や年代によって使い分けられてきました。細部の金具ひとつにも歴史と機能美が宿っているのが、クラシックカーの面白さです。