Kunimori Motors Co., Ltd.
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完成したMG-Aのディテールをアップしたいと思います。

MG-A Le Mans Specを製作する時、完璧なレプリカを製作しようとはしませんでした。

完璧なレプリカは既に存在していますし、そもそもツマラナイと思ったからです。

例えば、当時のメカニックやボディー製作スタッフにイタリア車バルケッタに憧れてる奴がいたら?どう作る?とか。

自分が1955年のル・マンに出場するMG-Aの製作を任されたら?とか。

何処にもないLBL301を製作しました。

ではディテールをご覧ください。

フロントグリルは格子を抜き、スポットランプを追加。

アイアンバンパーを取り外しセブリングタイプバランスパネルに交換。

ボンネットストラップはベンズレザーでオーダーメード製作

フロントスクリーンはノーマルを取り外しヒーレー100S用を加工して取り付け。

ワイヤーホイールはル・マンに出場したLBL 301と同じスペック。フルポリッシュアルミリム。英国のTurrino Wheelでオーダーメード製作。タイヤはDUNLOP CR65 500L-15をチョイス。

マフラーはサイド出しで製作。ヒーレー100S用を使用。さりげなく目立ち過ぎない様にしました。

4ポイントシートベルトはボディーカラーに合わせてオーダー。クラシックなレバータイプバックルをチョイス。

ヘッドカウリングは弊社にてアルミ叩き出し製作。ヘッドレストはレザーでオーダーメード。

ヘッドカウリングは可動式。固定する為のレザーベルトはボンネットストラップと同様、ベンズレザーでオーダーメード製作。

どうですか?ここまでは普通?のモディファイでしたかね。

まだまだ拘りのディテールはありますが、また次回。

bespoke

長い間、英国車メカニックをしてきました。

リストアもモディファイも沢山させて頂きました。

でも、ここまで拘ったモディファイのオーダーを頂いたのは初めてではないでしょうか。

何が?メッキワイヤーホイール、72本スポークじゃん。

って思えるほどフルポリッシュしてあります。

なんと!フルオーダーメードのアルミリムワイヤースポークホイールです。

ル・マンに出場したMG-Aワークスマシンと同じスペックで、イギリスのTURRINO WHEELSに製作してもらいました。

製作中の工房写真。

かなり長い時間を掛けてイン・アウトオフセットの打ち合わせ。当時ワークスマシンはどんなセットアップだったか。何号車(ワークスは数台ある)は何のホイールだったか等・・・

流石イギリス、その資料を持っている人がいてイロイロ教えてくれました。

スチールの15インチワイヤーホイールってかなり重いのですが、流石アルミリム。カナリ軽い!バネ下重量が相当軽くなりますねぇ。

さて、このホイールに使用するタイヤはもちろん!

CR65 500-L15

このセットアップだけでシビレマス。

さて、2021年もあと4日です。

國森モータースの営業は今日まで!

ですが、年末年始は工場の大掃除や廃油ストーブ作り、来年の作業の準備で作業場に籠っている予定。