イベント前にすべき事

ラリーイベント前の整備というのは、いつも気を張る仕事です。見た目がきれいだから大丈夫、ということは決してなく、むしろ外見だけではわからない部分にこそ落とし穴があります。

例えばプラグコードやディストリビューターキャップの内部は腐食し、通電不良の原因になっていました。

加えてファンベルトの交換でオルタネータを外せばブラケットは金属疲労でクラックが入り固定力を失っていました。そのままでは必ずトラブルになります。

現地でのメカニックの仕事は、あくまでも定期的な点検やオイル、ホイールの増し締め確認といったルーティンにとどめるべきです。大きな修理に追われてしまえば、肝心のお客様は競技に集中できなくなり、せっかくのラリーが楽しめません。だからこそ、事前にどこが壊れそうかを予測して対処し、トラブルの芽を摘んでおくことが一番大切なのです。

エントラントのお客様には走りに没頭して楽しんでもらいたい。その裏で支えるのが私たちメカニックの役割です。今回も点火ユニットをMSDに換装

配線や接点をリフレッシュすることで安心して走れる状態に仕上げました。ラリーに向けて、壊さないための整備を重ねる。それが本番を心から楽しむための唯一の準備なのだと思います。

ブレーキ系統も新調し準備万端。気持ちよく走れます。