Kunimori Motors Co., Ltd.
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安心に繋がる整備

ボンネットを支えるバーの受けゴム――普段は誰も気に留めない小さな部品です。
けれども、このゴムが硬化して力を失えば、走行中にバーが外れ、エンジンルームの配線に触れてショートを起こす危険がある。たったこれだけの部品が、大きなトラブルのきっかけになるのです。

実際に交換してみると、長年の熱でカチカチに固まった古いゴムと、新しく柔軟なゴムとの違いは一目瞭然でした。普段はほとんど交換されない部品ですが、こうした「小さな予防整備」こそが、安心して走るための大切な積み重ねだと改めて感じます。

クラシックカーを守る整備は「壊れてから直す」のではなく「壊れる前に手を打つ」こと。小さなゴムひとつの交換が、大きな安心に繋がるのです。

イベント前にすべき事

ラリーイベント前の整備というのは、いつも気を張る仕事です。見た目がきれいだから大丈夫、ということは決してなく、むしろ外見だけではわからない部分にこそ落とし穴があります。

例えばプラグコードやディストリビューターキャップの内部は腐食し、通電不良の原因になっていました。

加えてファンベルトの交換でオルタネータを外せばブラケットは金属疲労でクラックが入り固定力を失っていました。そのままでは必ずトラブルになります。

現地でのメカニックの仕事は、あくまでも定期的な点検やオイル、ホイールの増し締め確認といったルーティンにとどめるべきです。大きな修理に追われてしまえば、肝心のお客様は競技に集中できなくなり、せっかくのラリーが楽しめません。だからこそ、事前にどこが壊れそうかを予測して対処し、トラブルの芽を摘んでおくことが一番大切なのです。

エントラントのお客様には走りに没頭して楽しんでもらいたい。その裏で支えるのが私たちメカニックの役割です。今回も点火ユニットをMSDに換装

配線や接点をリフレッシュすることで安心して走れる状態に仕上げました。ラリーに向けて、壊さないための整備を重ねる。それが本番を心から楽しむための唯一の準備なのだと思います。

ブレーキ系統も新調し準備万端。気持ちよく走れます。