スペシャルオーダー:トライアンフ用ウィンドディレクター製作

オープンカーは「風と会話しながら走る」とも言われますが、高速道路では風の巻き込みが想像以上に強烈です。特にロードイベントなどでは、ナビゲーターがラリー用のコマ図を確認しながら走行するため、風による書類の飛散対策も重要になります。

そんな中、トライアンフのオーナー様より「風の巻き込みを抑えるウィンドディレクターを製作してほしい」とのご依頼をいただきました。
ご要望としては、幌(ソフトトップ)をきちんと展開できること、ルームミラーの視界を妨げないこと、という条件付きです。

まずは6mm厚のアクリル板で試作。デザインを施し、カットしてもらったものの、視界の確保と剛性の両立が難しく、改良が必要でした。

最終的には、ブルックランズ・エアロスクリーンをベースに採用。剛性を補うために専用のアルミブラケットを製作し、しっかりとした構造に仕上げました。

完成後は、「これ、市販品ですか?」と聞かれるほどのクオリティに。
オーナー様からも「イメージ通りです!」とお褒めの言葉をいただき、大変嬉しく思っております。

こちらが完成した状態の写真



クラシックカーの魅力は、オーナー様ごとに異なるこだわりと物語があること。
今回も、その一台だけの特別な物語を形にするお手伝いができました。